海までのキョリ

ドアからの眺め 2019年7月10日
静岡県沼津市 大瀬崎


 このドア枠にふちどられた景色を毎日なんとなく見ております。
 暗い廊下、ドアの枠、道路、砂利浜、海、沼津の街並み、山、空。ドア枠の外はこんなふうにがらんとして晴れてる日もありますし、楽しそうな学生さんで賑わっていたり、観光客さんがゆったり歩いていたり、某アニメファンの方がこちらを覗き込んでいたり、恐ろしい数の空タンクで埋め尽くされてる日もあります。

 こちらにきて常連さんにご挨拶して何度か聞かれたこと。
 で、何しにここにきたの?

 えっ…何しに…?
 えーっと、なん、でしょうね???

 まだ海の近くに居たいの!なんつって、いろんなもの投げ出してここまでやってきて、今までで一番海の近くに暮らして、望みはひとつ叶いました。じゃあなんでこんなに寂しくて焦るんだろう。近くに友達や家族いないから?仕事に自信ないから?そんなこと?

 来てみて思うのは、こんなに近くても海と私の間にはたくさんの物事があって、海ばっかやってるわけには行かないってこと。そして漫然と潜っていては、いい写真もいいシーンにも会えないってこと。間にある物事たちをさばけないようならここにいたって、海は遠い。
 毎日をカウントダウンだと思って潜らなきゃ。雑用とか、さみしさとかに足をとられてる場合じゃない。
 ターゲットはなんだっけ。青海にいた時だって、寂しさももどかしさもずっと一緒だたった。
 がんばれ私。
 ドアを出れば、海。
 

 

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