ボロカサゴの脱皮
ボロカサゴ(20㎝くらい) 2020年9月30日
静岡県沼津市大瀬崎 外海 柵下
紫の炎のようなボロカサゴ!
9/22にシーキングの赤堀さん発見で少し動いたりするものの、
ボロカサゴは大瀬崎でも珍しく、色もはっきりとした紫で、20㎝もある迫力の美魚です。ボロカサゴのことを図鑑で調べていて、脱皮する魚だと知りました。
・・・?脱皮?魚が???
なんのこっちゃ。エビやカニでもあるまいし。
あ~でもタコも脱皮するもんね、魚もそういうことあるんだなぁ。
引き続きネットで調べてみると大瀬崎で過去に脱皮を目撃された方のブログが出てきました。読んでみるとなんと大瀬館の元スタッフ、面識はないものの私の先輩のブログでした。
「朝のチェックダイブでボロカサゴを見に行くと、ボロカサゴがぶるぶるっと震えて脱皮した」と書かれておりました。へぇー、そんな感じなんだ!よし、私も狙ってみよう。
朝一番乗りだ!台車をゴロゴロ押して、神社におはようございます行ってきますって手を合わせて、ざぶざぶエントリー。最近いてくれてる場所まで泳いでいくと、同じような場所にあっさりと、ボロカサゴが見つかりました。
ボロカサゴはいつもより一段高めの場所、岩の上で空を見上げていた。
なんだかいつもより大きく見える。ああ、胸ひれも使って伸びあがってるんだ。あくびでもするのかな?そしてー
ボロカサゴはぶるぶるっと一瞬ふるえて、クリアな水の中で朝の日差しの中、体から薄絹のような白い煙のようなものが立ち上りました。
えっとこれって、どこかで聞いたような。
「朝のチェックダイブでボロカサゴを見に行くと、ボロカサゴがぶるぶるっと震えて脱皮した」
あー!!これ、ブログで読んだ、脱皮!
白い煙のようなものは脱皮後の皮でした。
脱皮した皮は紫色ではなく白っぽい透明。よく見ると皮弁のひとつひとつまできれいに脱皮していた。よくこんな端っこまできれいに脱げるものだ。縮んだロクハンのウェットスーツのかぶりを破かないよう脱ぐ時よりも気合がいるに違いない。
ふと我に返ると脱皮の動画撮るぜとBCにひっかけてきたTGがなんで自分を持ってきたんですかとむなしく揺れている。
またいいシーンに会ったのに取り逃してしまった。。でも次はボロさまが脱皮したい場面がわかる気がします。
やっぱり生態は難しくて、面白いです。まだまだたくさん潜らなくちゃ!
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