台風19号と大瀬崎
2019 年10月13日 日曜日
静岡県沼津市 台風一過の大瀬崎
台風19号の被害にあわれたみなさま、心からお見舞い申し上げます。
私が来てから初の大瀬崎台風直撃、いつもなんとか潜れる湾内ですら台風の進路を検討し早々にクローズが決定していました。前日の金曜は台風に備えて店を片付けてしまうと、台風が来るまで何もできないし落ち着かないしでやたらソワソワするばかりでした。
土曜は強烈な風雨。夕方、満潮の時刻が近づくと、いつもエントリのとき遠いなぁーもっと近ければいいのにとかとブツクサ思いながら歩く店の前の浜はすでに無くなっており、浜のあったところ一面が海となっておりました。海が生きて、這い上がってくるような感覚。怖かったです。
翌朝、雨と風はやんで静かになりました。すっかり怖がり疲れて眠いやら気になるやらで店を開けに行くと、店の方は少しの浸水があったくらいでしたが、外に出ると浜が一面の漂着ゴミでうめつくされており、しばらく言葉になりませんでした。いつになったら片付くのか私には検討もつきません。
でもですよ、やるしかないわけですよ。大瀬崎には様々なスタイル、規模のお店があって、スタッフやバイトさんがいるお店や、一人でやってるお店、宿のある店、オーナーさんがほかの地域から来ていてお留守のお店などいろんなお店がズラッと並んでます。ひとり、またひとり、それぞれお店のかたが浜に出てきてゴミ集めがはじまりました。昨日と打って変わって強烈な日差しに焼かれながら黙々とゴミを集める長い一日。
そしてお店によってゴミの量や被害状況は様々なので同時にとは言えませんが翌日の午前中には各店だけでなく、「お店の前の道」ではない公共の道というか外海や先端までの道も車両が通れるまでになり、大体片付いたのには驚きというか、なんかもう感動してしまった。もう、わーーーっとゴミが広く積み重なってあんなんだったのに…すごいよ、大瀬崎お店のみなさん。
これはもう、あれでしょ、愛でしょ。みんな大瀬崎が好きでお客さまにきてもらえるように。じゃなきゃあんなに(しつこいようだけどすごかったんだもん)あったゴミ、人の力でこんな速くなんとかできないよ。
今回の台風には自然の大きなパワーとともに、人の力というものも感じることができました。
だんだんと明らかになる各地の被害状況に心が痛みます。どうか一日も速く普段の暮らしが取り戻せますように。
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