ミズウオ

ミズウオ(Alepisaurus ferox)大瀬崎 湾内 

2019年6月1日 水深2m 体長1m以上


えっ…ミズウオ、ですか?

わーわわわわー!行きます、私も撮りに行きます!!ちょっ、ちょちょちょちょ、ちょっとまって~、色々、なんだっけ?!

とりあえずどうにか着替えてカメラワイドにして、ハウジング水没してないよね、よっしゃ!

もつれる足でマンボウ前までペタペタ急ぎ足で、マンボウ前で倒れるかのようにシュノーケル装備でエントリー。

大瀬崎に来たら見てみたいと思っていた生き物のひとつ、ミズウオ!!

ミズウオは水深900m以深に暮らす深海魚。時折大瀬崎では見られると聞いていて、イメージとしてもっと冷たい水の季節かと思っていたけど、緑と白にやや濁った海藻だまりにミズウオはいた!体の節々は流木や岸壁に擦れたのか少し傷ついていたけれど、1mを超すスレンダーで長い体、時折開く立派な背びれ、ギラりこちらを見る大きな瞳でゆったりと泳いでいた。うおー!かっこいい!!興奮してわーわーキャーキャー騒いでいると、陸で見ていた大瀬の先輩方に「噛まれるよー、気を付けてねー」とアドバイスいただく。

えっ…噛むんですか?

長い体をくねらせてとがった口先が開くと、魚なのに鋭い牙のような歯がみえた。

…ミズウオさん、騒いで失礼しました。お願いですから私のようなまずい生き物をを噛まずにそのカッコいい牙を見せていただけませんでしょうか。などと祈る。いやビビってないですよ、別に。


騒ぐのをちょっとやめて観察すると、たらふく食事した後なのか腹部はぼこぼことふくらんでいた。深海からどれくらいでここまで来たのだろう、お腹のいったい何が入っているのか妄想が広がる。

後で画像をチェックすると初めてのカッコいい深海魚に興奮して、思いのほか写真撮ってなかったことに気づく。元気な個体に会えるのは珍しいそうだからもっと真剣に撮らなきゃいけなかった。。まあいいか、初めての出会い楽しかったから。

しかし後になってちょっとだけ、ちょっとだけ思うのは、噛まれたら、どんなだろうってことだったりします。いや、ちょっとだけですよ。ほんとに。


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