マンボウ

マンボウ 

2020年5月25日(月)7:25

静岡県沼津市 大瀬崎 一本松 -20m


最初のアラームは毎日5時半。5分刻みで3回目、5時45分のアラームをとめてからが自分との戦いだ。

今日は仕事お休み、歯医者の予約が10時半。てことは9時には大瀬を出る。天気いいからもうちょっとゴロゴロしてから部屋のお掃除するのもいいな。でももし潜るなら7時エントリーじゃないと歯医者に間に合わない。

「ゴロゴロ」の甘い誘惑にやや寝過ごすも、なんとか変な前髪のまま起きだして早朝の外海、一本松へ向かった。

お目当てはね、大きな声ではいえないけれど、未だ見ぬ「マンボウ」。

あんまりにも「マンボウ探してきます」と言って潜りに行っては外し続けているので、なんだかマンボウ目当てと言いづらい感じさえする。

いそいそとエントリーしてマンボウのことをイメージしながら青く少し白っぽい水の中を泳いでいく。微妙に白濁りのある水の色、大きめのメジナですらこれはマンボウではないか?とドキッとする。むむ、今度はニザダイか、でか!とかなんとか思いながら進むと次はマンボウみたいなシルエットが見えてきた。マンボウみたいだけど何?

え…マンボウか!!
近づくとみるみる大きくなるマンボウは3匹くらいのシラコダイにクリーニングされていた。体をゆっくり傾けてちらりと私の様子をうかがう小さな瞳と目が合った。ながいひれ、おちょぼ口、尾部もなみなみで、大きいのに丸いフォルムがまんがみたいでキュート。

はっ!みとれていたら逃げられてしまう!

あわててカメラをかまえるも、ストロボアームが埴輪の腕みたいになっとるし、キーッも~だめ、そうだ動画!なにこれ動画もなんかピント合わんと思ったら、TGは顕微鏡モード。アホか!などとバタバタしていたら、マンボウはと長いひれをオールのようにゆったり動かして青白い水に溶けるように消えた。私はあまりの衝撃にその場で潮に流されるままに少しの間ほけーっとしてしまった。


浮遊系も、マンボウも、なかなかゲストにみせられないのも現実で、そんなんシュミじゃんて言われてもしょうがない。ガイドはゲストに見せてなんぼ、ほんとそうだよ。見せて一緒に楽しみたい。

でもまずは第一歩、ほんとにいるって写真にとること。

ワクワクを探すこと。


ガイドだけじゃなく、店での受付や事務作業も、掃除も、タンクチャージも、やるべき仕事。

そして感動することも

私の仕事、やるべき使命だと思ってる。



マンボウについて、経験談をお話ししていただいたり、あきらめず見に行くようお声掛けいただきました大瀬崎の諸先輩方、潜らせてくれる大瀬館マリンサービスのみんなに感謝しております。大げさかもしれないけど、コロナ禍に戸惑いや不安もあり、私自身も心折れそうだったから、どのひと声が無くても今朝は寝てたと思います。

大瀬崎、最高だよ。

どうか一日もはやく大瀬崎に、安全と笑顔あふれる活気が戻りますように。

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